狼煙 [music]
先週なんだけど。
あの娘は僕の鼻先にキスしてくれたんだ。
なんだかニコニコしながら、突然に。
でも、ホント当然みたいに。
んで、もう一回キスしてくれた。
見返りとかって考え自体が凄く嫌なんだけど、僕が彼女に割いてきた時間とか、変わってきた生活とかは決して間違ってはいなかったんだなあって思ってしまった。
だって好きなんだからさ。
いいんじゃない。
そう思ったんだ。
昨日の夜は久し振りに友人と飲みに出かけた。
東京に住んでいるヤツと岩手に住んでるやつという、なかなかオモロイ飲みだったのだけど、その会話の中で家族についての話題があったんだ。
肯定的な話だ。
ハッピーな話だ。
でも、僕は聞き流すことができなかったんだ。
「僕はそんな人間ではないと感じるんだ。そうなればなる程に、ますますその思いが強くなる。」
そういう思いを握りしめながらとぼとぼ歩いて行く事は避けられないけど、どうにかならないのか?
嫌悪と言うよりは、HATEという単語が浮かぶ。
憎悪の方が近い。
天気もいいし、部屋も片付いてそれなりに空っぽな日曜日の夜に聴くは以下。
THE ZETTのファーストアルバム「狼煙」です。
1990年発売のアナログを、1995年に1曲追加してCD化したもの。
オビを見るとふるってるぜ。
「日本のSEX PISTOLSと言われ、90年に衝撃的デビュー」
「これぞ日本のNEVER MIND THE BOLLOCKSだと絶賛され海外でも高く評価された」
う~ん。流石CLUB THE STAR。どこまで本気で、どこからが商売なのか分からない(爆)。
当時どうにもヒネクレタ僕は、王道であろうBLUE HEARTSも聴いた事はなかった。
THE STAR CLUBも聴いてはいたが、正直初期のアルバムはあまり好きではなかったし、かなりの後追いだった事もありLIP CREAMなんかの現在進行形のHARD CORE PUNKが好きだった。
そこに、何気なく借りたのがこのアルバムを録音したカセットテープだった。
当然、ヒネクレタ僕はSEX PISTOLSなんかアルバム聴いても全然PUNKじゃないやって思ってたんだけど、このアルバムは繰り返し繰り返し聴いたな。
今でも歌える(汗)。
いや。これはパンクですよ。日本語表記で パ ン ク です。
チンピラ(いや。誉め言葉ですよ。ルックスの事では…(笑))ヴォーカルにドライヴするパンクロックギター!
歌詞もいい。
「穴だらけの日の丸の下で何を信じているんだい?」なんてアナーキー直系から、「だけど何かが何かが足りないぜ。俺の胸を震わせる歌もありゃしないし女も皆同じ。どこへ行けばいい。何をすればいい。」なんて不良の切ない行き場のなさを感じさせる歌詞まで。
何よりゲップ音から始まるナメた感が象徴している、パンクロックアルバムです(笑)。
ま。今改めて見ると、ドラムの人がBAD BRAINSのTシャツを着てる…
このサウンドでそれはないでしょ(笑)って思うけど、当時はそんな考えはなかったもんなあ。
時代考証みたいな部分って言うか、90年代後半のパンク・バブルの頃に産まれた細部にこだわる事を良しとする方向性って最近のような気がする。
あくまで日本のPUNKではって意味ですけどね。
ちなみに、左側はTHE ZETTのギタリストCATが現在やっているKOOL RODSってバンドのシングル「KOOL DRIVE」です。
相変わらずのドライヴィング・ギターが炸裂してます。
あー。
ネットオークションに出してる物が終了する時間だ。
売れるといいなあ。
そしたら何買おう(笑)。
ではでは。
やっぱりhanaoくんの「聴くは以下」まで辿り着く文章って。
すっげー綺麗だなぁ。
いやいや、聴くは以下から以下も素敵よ(笑
by ルースターズ (2007-06-11 07:14)
>ルースターズさん
あんがと。
しかし、意外と後半が時間かかってたりする(笑)。
今と過去を繋ぐのが写真だな。
現実の世界では、そんなに写真って好きじゃないけど、ここの世界では欠かせないな。
ま。ジャケットの写真だけだが。
ではでは。
by hanao (2007-06-12 00:56)