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METAL MOON [music]

余りにも中途半端過ぎて、退屈が怠惰になって。
怠惰が停滞して、澱む。
澱んだ水が少しだけ熱を放ちながら、含んだ不純物を発酵させながら自身も腐り落ちる。
ゲルか。
ゾルか。
そんな数ヶ月。
でも、バスタブに浸かりながら「楽しいな。」とも思った。

ロックンロールのフォーマットとして一番美しいのはアナログ7インチ。
僕が一番嫌いなのは「ミニアルバム」。
短冊型のCDが姿を消してから、頻繁に耳にするようになった気がするんだけど、何ソレ?
だから、中々買う機会がなかったけど、とうとう手に入れた「ミニアルバム」が以下。

THE BLANKEY JET CITYの「METAL MOON」です。
1993年に発売された本作は5枚目にあたる。
実は、僕はBLANKEY JET CITYのアルバムを新品で買ったことが一度しか無い。
そして、その1枚が「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」だったという間の悪い人間だ(笑)。
それは、すぐに500円で売り飛ばされた。
今回も中古だ。しかし、やむをえない。
何故なら廃盤だからだ。
THE BLANKEY JET CITYでさえもである。
なんていう国なんだろう。心底そう思うよ。ま、中古しか買わないヤツに言われたくはないか(笑)。
他のフルアルバムはそんな事がなければいいが…

発売から十数年を経て、初めて僕の耳に入った音は、正に撃ち抜いたというしかない。
電車を降りて、駅前の薄ら寒い広々とした何もない公園を斜めに横切って歩きながら、涙が流れていても普通なんじゃないかと思った。弱々しい朝の斜めな光。
「脱落」という曲。
THE BLANKEY JET CITYのアルバムで一番好きなのは「BANG!!」なんだ。
「C.B.Jim」は国と言うか、コミュニティの匂いが少し鼻につく。
もう不良少年ではない。細くて折れそうな飛び出しナイフは似合わない。
あのキャプテン・アメリカも二人で出発している。
やっと出てきたもう一人はジャンキーで息を引き取ってしまう世界観。
そして、余りに不穏な雰囲気は中村達也のドラムと、裏ジャケが体現している。

軽快なグレッチの音色が似合う「sweet milk shake」や、その後を示すようなメロディの「綺麗な首飾り」などもいい。

しかし…「ミニアルバム」はやっぱり中途半端だね(笑)。

ではでは。


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ルースターズ

それでも、世界が表現されてるというのは、
素晴らしい事です。
廃盤なのですよね。
なんやらベストが出るとかそんな話もあったけど、
ベストより大事なもんがさ。
あるんじゃない?みたいな感じです。
by ルースターズ (2007-04-29 07:18) 

TBM

BJCの廃盤、悲しいですね。
さて、中途半端なミニアルバム、私も好きじゃないです。
洋楽の日本盤に多すぎな気がしますね。
「来日記念盤」、「日本独自編集盤」...(笑)。
やめてくれ、という感じ。
by TBM (2007-04-30 00:50) 

hanao

>ルースターズさん
なんだかリマスター発売みたいな話もあったみたいじゃない?
それが何で廃盤…
ベスト盤はTHE SIXしか持ってないっす。

>TBMさん
来日記念盤ね(笑)。確かに。
もうそれは作品じゃないし。
ただ、レア曲が入ってると…ね…ついつい…

ではでは。
by hanao (2007-05-03 08:52) 

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